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Windows Home Server




以下は自分が実際に使った部分の機能についてのみ記述してある
whsの機能の概要については(他にも沢山あるので)オフィシャルなりを参照されたい



Disk Extender

ディスクエクステンダーの、RAIDと比較した特徴
・ルートにあるフォルダ毎に、ミラーリングを取る、取らないが選べる。
(ただしこのミラーリングはwhsのサービスが後で行うものであり、同時に二箇所に書き込みに行くわけではない)
・ディスクアレイを構築するのに、同一容量のディスクを要求しない。余ったHDDを有効に活用できる。
・ディスクアレイから、アレイを組みなおさずに、希望のディスクを抜くことも可能。
・既にあるディスクアレイに、アレイを組み直す事無しに、簡単に追加可能。
・アレイ中のディスクが見えなくても、見えないなりに動作が可能(とりあえず動かすことが可能)
・接続可能なストレージにはUSB接続の物なども含む(もっともちゃんとSATA等で接続する方が良いと思うが)

デメリットっぽい所
・速度が遅い。動画の転送が間に合わない時があるほど。
・ディスクエクステンダーが裏で色々やっているので、管理部分を触りに行くのは割と危険。

まぁ要するにRAIDと比較して、安価に、柔軟性高く、ミラーリングが組めるという話である。
(確かにクリティカルな用途には厳しいかもしれないが、通常家庭で使用する分には必要十分であろう)

なおディスクエクステンダーの実データが書き込まれているディスクイメージファイルは、通常のNTFSに入っているので、そのままドライブレターを与えてディスクエクステンダーの管理外領域として使用することも可能



クライアントバックアップ機能

whs管理コンソールをインストールする事で、whsの管理が可能になるとともに、インストールしたクライアントのバックアップが自動的に取れるようになる。
このバックアップの取り方は差分を取っていくタイプなので、初回は時間がかかるが、一定回数を取れば、かなり短時間で終了する。
ちなみにリストアはリストアCDを事前に作って、動作も確認しておいたほうが良い(自分は何故か全然リストアが出来ない状態になって困ったので)



Windows Server 2003

whsは実は中身は「Windows Server 2003 + Windows Home Serverの機能を実現するサービス」であり、OSとしての素性はWindows Server 2003である(ドライバ等もXP/2003等の物が使える)
であるので「安い2003 Server」として捉えて使うのも面白いだろう。
ちなみにXPと異なり、同じ32bitでもきっちり4GBまで使える。
が、逆にGavotteによるOS管理外領域へのアクセスはうまく行かないので注意



DLNAサーバ

DLNAサーバとして使用可能
(他にそういうのを使用した事がないので、それが普通かどうかは知らないのだが)コーデックの変換は行わない模様(ファイルのままを送信)
しかし一番の問題はPS3では問題なく使えるのに、XBOX360ではちゃんと動かないという相性問題が・・・・・!
多分これは360側の問題だと思うが。マイクロソフトにはしっかりして欲しいねぇ(汗

他のメディアサーバーを入れるというのが割りと主流みたい(トランスコードとかあるので)





注意すべき点

whsではルートのフォルダ毎にアクセス権を通常のNTFSベースの管理を下敷きに、独自に管理している。
その為、ローカル上で色々ファイルやフォルダをいじると、アクセス権がユーザの想定してない状態に変わってしまう可能性が割りとある。
であるので、なるべくネットワーク越しにファイルオペレーションを行うか、一定期間毎にアクセス権を設定しなおす、という対策が必要になる(断然前者がおすすめ)


ディスクエクステンダー管理外のディスクアクセスがある場合、その速度が制限される場合がある。
これは解析用のプログラムでファイルをひたすら読み込むプログラムを走らせていたときに気が付いたが、ディスクによっては殆ど読み書きしないレベルにまで低下していた物があった(どれがどの程度低下するかは予想できない)
ディスクエクステンダー支配下の場合は、どのファイルがどのディスクに書き込まれるかは指定も出来ないし、予想も出来ないので、結果的にディスクスラッシングを招く可能性がある。
こういった用途を想定している場合は注意が必要。


ディスクエクステンダーのディスクアレイに組み入れる場合、そのディスクの内容は全て消える(というか消されてしまう)
であるので、データが残っている場合は、何かに退避するか、(普通はそんなディスクの余裕は無いので)通常のNTFSとしてマウントして、既にあるアレイに対して書き込んでから組み入れる必要がある。
少々パズル的だが、HDDの個数、あるいは容量的に余裕が無いと、この問題は避けれないので、事前に良く考えておくのが良いだろう。





インストール時などのメモ

IDEモードでインストール後、AHCIモードに移行
・普通にIDEモードでインストール
・AHCIになるHDDコントローラに無理矢理AHCIモードのドライバを突っ込む
・NVIDIAのコントローラだとそのままでは延々再起動なので、次のような感じの内容をレジストリに書き込む
----- ここから -----
Windows Registry Editor Version 5.00
[HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\CriticalDeviceDatabase\pci#ven_10de&dev_0ab8&cc_0106]
"Service"="nvgts"
"ClassGUID"="{4D36E96A-E325-11CE-BFC1-08002BE10318}"
----- ここまで -----
・この際に「dev_0ab8&cc_0106」の部分は、無理矢理突っ込んだドライバの中に六つくらいの同じようなキーの記述があるので、その内容にした.regファイルをそれぞれ作る。
・どれか一つを適用し、延々再起動になったら「前回正常起動時の状態に戻す」で戻す(どれが当たりかはわからん)当ったらそれで終了。
・面倒臭い場合は六つくらい全部を適用して(こうすれば必ず当る)デバイスマネージャを見て、ドライバの情報を見ると件のキーが書かれているので、外れのキーをレジストリ中から除外する(除外しなくても動くが、起動時に延々ドライバを入れようとしてエラー報告される)

リモートデスクトップが接続できない問題
・とりあえず、ファイアウォールを切るか、例外として許可する(基本)
・NVIDIA等のドライバを入れると、ちゃんと設定しているのに接続できない場合がある。
・この場合は、キー「HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\ Session Manager\Memory Management」に
・DWORD値「SessionImageSize」に「20」あたりを指定すればおけ。

ブラウザ規制強化を切る
・「アプリケーション追加と削除」の「Windowsコンポーネント」の中に項目があるので削除

ファイルを順次追加していく際の安全なやり方
・システムドライブを除いて、全てのドライブをデバイスマネージャから無効化する
・無効化したものを一つづつ有効化していって、それが何のディスクなのか確認しつつ、ファイルの移動なり、DEに追加なりを選択する
・この方法であれば、同じ名前にしか見えないディスクがいくらあっても問題なく移行可能

2TBのディスクにあるAFTのディスクについて
・WHSでは結局GPTではフォーマットしないので、WDならジャンパピン7-8を刺して、起動ドライブには使用しない。
・次回セットアップ時にはHGSTの1TBをシステムにする<俺メモ





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