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CDを認識するDOS起動ディスクを作る

 OS再インストールや、BIOS update用にBootするDOSのディスクが必要になる事が多々あるが、実際に作成するにはDOSの知識が必要なためDOSを触ったことのない人には困難かと思われる。

 前述のとおり、DOSの複雑な説明無しに目的を達成したい人は、これをダウンロードして、空きフロッピーを入れて、ダウンロードしたファイルを実行すること。実行終了後、フロッピーにこれこれをダウンロード、コピーすること。以上でそのフロッピーはCDを認識する起動ディスクになる。

 しかし、もし不運なことに、このディスクでCDが認識されない場合は、CDドライブに付属のドライバを使うなり、OSに付属しているASPIドライバなりを使う必要がある(その方法については、ついでの時に機会があればしたいと思う)

 実際に手順を含めての作成方法の説明だが、まず前提条件として、Win98(95,98,98se)等のDOSが存在するOSから作成する事とする。無論NT系(NT,W2K,XP)はそもそもDOSがないので、DOSのディスクは作れない。

 まずは空きディスクを入れてフォーマットをする。設定はシステム入りで、サイズは1.44MBだ。DOSだと「format a: /u /s /f:1.44」というコマンドを実行する。

 この時点で、単純にcommand.comを含む最小限なDOSが起動できるディスクが出来た。BIOSのupdate等はこのディスクで十分である(awdflash等を使ってBIOS更新する場合はテキストモードの画面なので、DOS/Vのテキストモードに偽装したグラフィック画面では、TRAM直書きが認識されないので画面が真っ黒のままになる。その為逆に日本語が使えない方が良い)

 しかしOSインストールのためには、関連ファイルを転送する必要がある。DOSのコマンドは以下のとおりである。

md                                     a:\windows
md                                     a:\windows\command
copy %windir%\himem.sys                a:\windows
copy %windir%\emm386.exe               a:\windows
copy %windir%\biling.sys               a:\windows
copy %windir%\j*.sys                   a:\windows
copy %windir%\country.sys              a:\windows
copy %windir%\*.fnt                    a:\windows
copy %windir%\command\format.com       a:\windows\command
copy %windir%\command\sys.com          a:\windows\command
copy %windir%\command\fdisk.exe        a:\windows\command
copy %windir%\command\ebd\oakcdrom.sys a:\windows
copy %windir%\command\mscdex.exe       a:\windows\command
copy %windir%\command\nlsfunc.exe      a:\windows\command


 ここでは起動には必要ないが、format,sys,fdiskといった、OSインストールに必要なファイルも追加してある。

 またCDを認識させるために、OAKCDROM.SYS,MSCDEXを転送している(OAKCDROM.SYSは標準的なIDE CD-ROMのドライバなので、特殊なCD-ROMは認識しない可能性がある)

 そして最後に、これこれをフロッピーに転送すれば、コピーしたファイルを使って、起動するディスクが出来る。