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AMD64 Software zlib編

 zlibはzip等を扱う一般的なライブラリなのであるが、配布形式においてAMD64がない(記述時現在)しかしソース自体はあるので、AMD64でコンパイルしてlibを作ってみよう!以下はその手順である。

 まずは最新版(記述時ver1.2.2)をダウンロードし解凍する。アーカイブの中にはプロジェクトファイル等が入っているのであるが、当然VS.NET05向けのそれは無いので、割り切って新規にソリューションを作る(作例としてzlibとしよう)
 出来たフォルダの中に、ごちゃごちゃするので、ソースを入れるフォルダを作る(作例:SRC)この程度の規模であれば別けなくても支障はないが大規模なコードを書くときは整理が大事なので日頃からクセはつけておいた方が良い。
 このソースの中に入れるファイルは次の通り(example.cとminizip.cはlib本体ではないのでいらない)


次にプロジェクトの設定を次の様にする

Win32






AMD64



AMD64のC/C++の詳細はWin32と同じ。最適化の部分については各自のお好みで(ただしbeta1ではあまり強度の最適化は出来ないようであるが)

以上の設定でコンパイルを行うとReleaseのWin32/AMD64のzlib.libが作成される。
実際にコンパイラ等で使う為には、特定の場所にzlibを入れるフォルダを作り(自分はコンパイラのフォルダの下にzlibというフォルダを作っている)図のように収めると良いだろう。


ちなみにコンパイラの設定は次の様な感じになる。ビルドターゲット毎に、ディレクトリが変えれる(面倒といえば面倒だがまぁ一回設定すれば良いだけ)


あとライブラリを使用するプロジェクトで、linkの設定で明示的にzlib.libのリンクを指示する必要がある