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これがDev-SATURNだ!

 セガのオフィシャルなサターン開発環境にはいくつかバリエーションがある(らしい)今回ゲットしたのは割と有名な会社から入手したものだ(詳しくは内緒)
 実際この機械を入手する以前は、HTMLでの最新マニュアル等を別の方から送っていただいたりして、当然英語のPDFファイルのマニュアル(Srga Of Americaのもの)と比べると開発効率がぐっとアップした(しかし、実はSOAのもののほうが詳しかったりするのだが・・・・:後HTMLは間違いが多い。日本語の方が元ではないのか?)
 しかーし!実際に実機があると全然違う!その成果はここで語るまでも無く既にスクリーンショットで文字化けが解消されるなど、急激な速度で進行しているのは間違い無い。
 というわけで、この機械を貸与してくれた(名前は内緒)さんに感謝を述べたいと思う。



 そんなわけで、当然こつらも分解だ!(本当ははらはらしながら分解した)
まずはCartDEVの画像から。

 詳しいことは回路からの想像でしかないことを先に断っておく。
 まずこの機械は、SH1によってコントロールされている。ちなみにSH1と言っても実はあんまり命令的にはSH2と変わりが無い。それで安価な方を選んだのかもしれない。

 そしてこの機械はサターン本体内部からSCU - A-BUS - CartPort - Dev-CARTという流れでA-BUSが延びてきている。そしてCartDEV内部でサターンと対象にSH1がくっつく。画像でA-BUS ctrlと書いてあるのがサターンで言うところのSCUにあたるものと思われる。

 A-BUS ctrlから伸びたバスはSH BUSというコントローラを経由してSH1と接続されているようだ(つまりここからCPUバスになるわけだ)直ぐ横にRAM ctrlがあるので、これがメモリブリッジにあたるのだろう。

 SH1の周りには多分これはCart-DEV用のIPLの入ったフラッシュROMだと思われるものがある。下にはワーク用のメモリと思われるものがある。その下には、多分SCSIコントローラーがある。(そういえばこの機械はSCSI接続で操作する)

 中央には、サターンとCart-DEVを繋ぐケーブルを刺すコネクタがある。周りにたくさんあるチップはバッファかなにかだと思う(この辺怪しいなぁ:笑)
 その直ぐ下は、サターンにNMIを送るためのケーブルがある(システムを強制的にリセットするため:その為Dev-SATURNにはリセットスイッチが無い:つぶしてある)

 左上は電源のための部品が載っている。右下のAUXはどう使うかは不明だ(笑)多分他の機械と組み合わせて使うときに使うのだろう。



 次はDev-SATURN。外見はほとんど普通のサターンと同じだ。まずは画像。

 Dev-SATURNで特に違うのは、前面からべろっとでたNMIのコードと、右側面のVCDコネクタと、エリアコードを指定するディップスイッチだろう。
 ちなみにVCDコネクタには、専用の機械を繋げるとあたかもHDDをCDのように振舞わせる事が出来る。VCDの基盤自体には特に何かを制御するようなチップは見えないので(他にあるのは多分バッファかレベル変換だろう)CD-BLOCKのプロトコールはあまり複雑でないのかもしれない(ひょっとすると、SCSIかATAPIがそのまま流れていたりして:笑)

 次は中の基盤だ。しかし、特にこれといって普通のサターンと代わりは無い。逆に言えば、Dev-SATURN自体は、NMIのコードをひっぱってこれれば、普通のサターンでも十分代用が効くと思われる。

 次に専用のデバッガ(というか統合環境?)の解説を少し。これは、コードスケープといって、アメリカのCrossProductsが製造しているものらしい。日本向けには亜土電子工業(いわゆるT-ZONE)が販売している。
 余談だが亜土電子工業といえば、テラドライブの内蔵音源を使用したマンホールというソフトを発売したりして、昔からセガとは密接な関係にある(今ではCSKグループのひとつだが)
 コードスケープはドングルによってプロテクトされていて、マシンのひとつを開発専用にする必要がある(ちなみに僕はメインマシンのVENUSを割り当てた:A-SATURNとコードスケープが同時に立ちあがるとなんか不思議な感じだ:笑)
 ちなみにLOOK&FEELはVSに似ている。つかいがってもまぁまぁだが、統合環境といいつつ自分でmakefileを書かないといけないあたりが、中途半端だ(それだけ本格志向ということだが:笑)



 サターンのオフィシャルな開発環境だが、以外とGNUべたべたでCart-DEVとコードスケープ以外は特に自分で用意するもの難しくない様に感じた。
 逆に言えば、PARをなんとかCart-DEVなみにチューンアップすれば、自分で強力な開発環境を作成するのも難しくないかもしれない。