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A-BIT BP6

BP6とは

 BP6ははPPGA typeのセレロンをデュアルで駆動できる、ローコストで強力なマシンである。
 装備も強力でATA66を実現するHPT366を440BXとは別に持っているので、最大8台のATAPIデバイスを装備できる。
 これはそのBP6を使い倒す為の改造ポイントをまとめた物である。

電源を大きくする

 この改造はそもそも一般に市販されている230W電源では、デュアルプロセッサをドライブするのには少々苦しい・・・・という事情から来ている。
 特に最近はグラフィックカードなども電源用コネクタを別に用意するくらい、電源を食うようになってきている。

 確かにBP6は電源が弱い・・・というのはメジャーな問題のようだが、個人的にはあまり必要性を感じていない。
 もっともそれは自分の環境で電源に起因する問題が起きてないからなのだが。

 費用的には、300W電源であれば5000円あたりで購入できるだろう。
 (ちなみに買うときは、もともとの電源を持っていって、コネクタなどがぶつからずに装着できる電源か確かめた方がよい)

EC10コンデンサの容量を大きくする

 BP6は電源回りが弱いが、プロセッサまわりの電源もちょっと弱い。

 しかしこの改造を行えば、プロセッサ回りの電源環境ににかなり効果があるらしい・・・・・
 (自分はこれが原因で不具合が起こったことがないので、どのくらい効果があるかは不明である)
 とある掲示板によると「長く高負荷がかかるような処理でハングアップする場合に効果がある」そうな。
 (プロセッサへの電源供給が間に合わない?のだろうか?)

 必要になる材料のコンデンサはほんの160円程なので、是非やってみたい改造であると思う。

 改造方法は、コンデンサで耐圧6.8V容量2200uFの物を用意。ただし耐圧6.8Vという製品はなかなか見つからないので、別に25Vでも構わない(単純に耐圧なので:ちなみに160円)
 取り付け場所は、2つのCPUソケットの間にあるEC10というコンデンサである(ひとつしかないので、がんばって探そう:すぐ見つかるけど)
 取り付け方法は、はっきり言ってはんだごての容量が大きくないと多層基板から抜けないので(基板の半田は融点も高いように思う)裏から並列に(プラスマイナスを間違えないように!)コンデンサを半田付けする事で実装する(並列で付けると容量も大きくなる)
 注意点としては、2200uFはかなりサイズ的に大きいので基板の端からコンデンサ本体が出るように、足を長いまま接続する。くっついたら基板の表方向に向かって足を折り曲げると良いだろう。


PCIスロットの整理

 440BXはIRQハンドリングが4つに制限されている(PCIブリッジ追加無しでは)
 BP6も上から順に(AGP,PCI1),(PCI2),(PCI3,HPT366),(PCI4,PCI5,USB)と共同になっている。
 確かにPCIはIRQのシェアリングが出来る設計になっているのだが(ハードウェア上)実際にドライバがそうであるとは限らないので、動作不良の原因になることもある。
 あとカードによって割り振り可能なIRQが異常に狭い物もある。
 個人的なスロット使用順位はPCI2,PCI4,PCI1,PCI3ではないかと思っている(ただしビデオカードはAGPかPCI1にするべき)高負荷のカード(例えばSCSIカードであるとか、バスマスタ動作を期待する物)はPCI2に刺すと良いかもしれない。

ケース全体のクーリング

 デュアルマシンなので、廃熱も大きい。効率的に筐体から熱を排出しないと、いくらプロセッサを冷やしてもあまり効果がないだろう。
 特にシビアなクロックアップを行う場合にケース内の温度というのは問題になってくる。うまく温度を下げれればクロックアップもより安定するはずだ。
 費用的にはケース用の大型ファンを追加するだけなので、2個付けてもまぁ4000円ぐらいだろう(高いかな?)
 実際に付ける場合に注意すべきなのは、熱は上の方に逃げるので「上の方は吹き出し、下の方は吸い込み」になるようにファンを付けることである。こうすることでマシン内に自然な空気の流れが出来るはずだ。
 またプロセッサに限定して重点的に冷やしたい場合は、段ボールなどで作ったチャンバーで空気の流れを作ってやると良いと思う。

CPUのクーリング

 まぁプロセッサのクーリングは基本中の基本であると思われるが、以外と盲点なのが、BP6はデュアルなので、吹き付け式のクーラーでは互いに風をぶつけ合ってしまう・・・という問題がある。
 そこでおすすめなのが、このでかい煙突のような「トルネード」というクーラーだ。風量もかなりあるので良い感じで冷えること請け合いだ。ちなみに値段は4500円程度だったように思う。

440BXのクーリング

 個人的には本当に必要なのか疑問もあるが、確かにもともとからBXにヒートシンクもついているので、BXはそれなりに熱くなるに違いない。そこでよりこだわる人は、BXにもクーラーを付けてみてはどうだろう?
 ちなみにサイズは486のクーラーがぴったり来るようで、現在では1200円程度で入手できるようである。

HDDのクーリング

 以外に必要性を感じるのがHDDのクーリングである。一個程度のドライブなら別段問題ないと思うのだが、筐体の中に3個くらいHDDが入るとかなり熱い。もっともBP6には最大8台のHDDを特別な装置無しで追加できるので、ガンガン増設している人もいるだろう。
 方法的にはいろいろあるので、詳しくは割愛するが、個人的に思うのがやはり、筐体内の空気の流れをうまく作るようにファンなどを使うと良いのではないかと思う。

HPT366のクーリング

 個人的にはBXでも必要性が薄いと感じているが、HPTに至っては多分いらないだろう・・・と思うが、もはや既に「チップすべてにクーラーを付けないと気が済まない」という人もいるかもしれない。
 ちなみにかなり高い負荷をかけても、HPTは全く熱くならない・・・・・。好きな人はやってみよう(笑)




HPT366の使用をやめる

030707追記
 以前からかなり気になっていたが、HPT366がかなり不安定で、他のデバイスまで引きずって調子が悪くなるので、使用をやめPromiseのUltra100TX2(\2500)を導入した(それにあわせてHDDも80x2、10x2と4台になった)
 Ultra100TX2の安定性はともかく、HPT366はかなり鬼門的な安定度のなさなので、現役使用の人は早めに切り替えるのも良いかもしれない。




さらばBP6

040914追記
 いろいろいじってきたが、とにかく不安定になってしまった。やはり問題はHPT366か。BP6もこれさえなければ未だに使える良いマシンだったのだが・・・・・。しかし経年変化的に不安定になってきたので、どこかのコンデンサがあぼーんしてるのかも知れない。つう事で、焼き焼きマシンはK6-III/450のマシンに移ったのであった・・・・・・
 とりあえず5年間BP6はがんばってくれた。かなりじゃじゃ馬だったが、初めてデュアルマシンの凄さを実感したいいマシンだった(という事にしておこうwww)